腸の機能に関わる病気

過敏性腸症候群(IBS)

下痢や便秘が続く・繰り返す、腹痛やおなかの張りを伴うとき、排便との関係と、炎症や出血など別の病気の兆候がないかを評価します。

Overview

ストレスだけを原因にせず、症状と警戒所見を確認します

IBSでは通勤・通学や食事の後など特定の場面で症状が強くなることがあります。心理的な負担が症状に影響する一方、それだけで病気を説明するものではありません。

年齢、症状の始まり方、家族歴、血液・便検査などから、炎症性腸疾患や腫瘍性病変などを確認します。必要に応じて大腸カメラを検討します。

Urgent signs

次の症状がある場合はIBSと自己判断しないでください

炎症、出血、腫瘍性病変などを先に確認する必要があります。

  • 血便、発熱、夜間に目が覚める下痢がある
  • 意図しない体重減少、貧血、強い倦怠感がある
  • 中高年になってから初めて症状が始まり、悪化している

What we check

診断時に確認すること

一つの症状や検査値だけで判断せず、経過と背景を組み合わせて確認します。

01

腹痛と排便

排便で楽になるか、痛みと便の変化が同時に起こるかを確認します。

02

便の型

下痢型、便秘型、混合型など、便の形と頻度を記録します。

03

警戒症状

血便、体重減少、発熱、貧血、家族歴を確認します。

04

生活への影響

外出、仕事、学校、睡眠、食事への影響を確認します。

Consultation flow

受診から次の対応まで

症状や結果に応じて順番は変わります。まず緊急性を確認し、必要な検査へ進みます。

  1. 01

    症状と経過

    主な症状、始まった時期、生活への影響を確認します。

  2. 02

    似た病気を確認

    同じ症状を起こす別の病気や、早急な対応が必要な状態を確認します。

  3. 03

    検査で評価

    血液・便・画像・内視鏡などを組み合わせて病状を評価します。

  4. 04

    治療を相談

    検査結果、持病、生活を踏まえ、治療の選択肢を相談します。

  5. 05

    経過を確認

    症状と検査結果を振り返り、治療の継続・変更と次の確認時期を決めます。

Assessment

治療を段階的に組み立てます

01

症状を記録

腹痛、便の形、食事、睡眠、困る場面を記録します。

02

食事・生活を調整

過度な制限を避け、症状との関係が強い習慣から見直します。

03

薬と経過確認

便の型と主症状に合わせて薬を検討し、生活への影響を再評価します。

FAQ

「過敏性腸症候群・IBS」のよくある質問

一般的な考え方です。個別の検査・治療は診察時に確認します。

「過敏性腸炎」と過敏性腸症候群は同じですか?

「過敏性腸炎」という言い方が使われることがありますが、本ページでは標準的な病名である「過敏性腸症候群(IBS)」を用います。潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患とは異なるため、症状と検査結果を合わせて区別します。

IBSは大腸カメラで分かりますか?

大腸カメラだけでIBSを確定するものではありません。ほかの病気を確認し、症状の経過と合わせて診断します。

ストレスがなくなれば治りますか?

ストレスは症状に影響する要素の一つです。便通、食事、睡眠、薬など複数の面から調整します。

食事を大きく制限する必要がありますか?

自己流の強い制限は栄養不足につながります。症状日誌をもとに、必要な範囲を相談します。

参考情報

医学的な一般情報は学会・国立機関の公開情報を参照しています。当院固有の検査・治療条件は院内確認後に更新します。

Contact

「過敏性腸症候群・IBS」の一般診療は予約不要です

診療時間内に直接ご来院ください。内視鏡検査をご希望の方は、専用ページから予約できます。