生活習慣病
生活習慣病とは
生活習慣病は、生活習慣の乱れ(食生活、運動、ストレス、喫煙、飲酒など)が原因となって引き起こされる病気の総称です。その中でも多いのが糖尿病や脂質異常症、高血圧、肥満症などの疾患です。生活習慣病は自覚症状がないものも多く、日々の生活の中で予防するとともに、早期発見のために健康診断を受けて定期的にチェックしておくことが重要です。
健康診断や人間ドックで「要注意」「異常」という結果が出ていませんか?
生活習慣病が関係する疾患の心疾患と脳卒中は日本人の死因の約1/4を占めており、生活習慣病を早期に発見し、治療することは健康に生活するうえで非常に大切です。生活習慣病の早期発見につながる健康診断や人間ドックを受けていても、結果の見方がわからなかったり、「再検査」や「精密検査」の必要があるという通知を受け取っていても自覚症状がないために、病院に行かないという人もいるようです。健康診断の結果をみて「再検査」「精密検査」の必要があるという結果が出ている場合、病院で検査・診察を受けましょう。
厚生労働省:平成26年人口動態統計月報年計(概数)の概況 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai14/dl/gaikyou26.pdf
食習慣や運動不足によって発症する疾患
食習慣や運動が理由で発症する疾患としては、糖尿病、肥満症、高脂血症、高血圧症があります。これらは症状自体がない場合も多いですが動脈硬化の原因とな疾患です。動脈硬化が進行すると、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、狭心症のリスクが高まり、これらは命に関わることの多い病気です。
糖尿病のリスクが分かるのは「血糖値」です。血糖値は食事の前後で大きく違ってきます。健康診断の場合、朝食を摂らずに検査を受けるため、空腹時の血糖値を測定することになります。要注意が110~125 mg/dL、異常が126 mg/dL以上です。
肥満症というと、肥満は見た目でも分かると思われるかとも多いかもしれませんが、日本肥満学会の基準では、「BMI」が25以上を肥満と判定しています。
脂肪肝の原因は飲酒だけでなく過食や運動不足があります。
お酒を飲まない人でも過食や運動不足などが原因で脂肪肝になる恐れがあり、こうした非アルコール性の脂肪肝のなかにも肝炎を発症する場合があります。
生活習慣病の予防
仕事などによるストレスでイライラ焦ったり、脂っこい食事や不規則な就寝時間などの生活を続けていると、生活習慣病や心臓病を引き起こすきっかけとなってしまいます。
食生活の改善による生活習慣病の予防
生活習慣病の人の食事療法としては、高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などの原因となる食生活の改善を考えることが大切です。そのためには、カロリー・塩分・コレステロールに注意して、バランスのよい食事をすることです。バランスのよい食事とは、からだに必要な3大栄養である炭水化物、たんぱく質、脂質のほか、ビタミン・ミネラルなどの栄養素を、過不足なく食事の中で補給することです。
運動による生活習慣病の予防
生活習慣病を改善するために、食生活と併せて運動を行うことはとても重要です。適度な運動を行うことで、血圧の低下、糖尿病の改善、脂質異常症の改善、肥満解消、ストレス解消の効果が期待でき、さらに動脈硬化や心臓病の予防にもなります。 心臓に関する病気など、運動が制限される場合もありますので、どのように運動をすべきかどうかについてはご相談ください。
生活習慣病の治療
生活習慣病の治療には、「食事療法」「運動療法」から始まります。疾病の発生や再発を防ぐために、患者さまの生活の中でどのように改善できるかを指導・サポートし、必要な患者さまには「薬物治療」も同時に行います。
人間ドックや健康診断の結果や、日常生活の中で不安がある場合はまずはご相談ください。また、当クリニックでは、人間ドックや健康診断も行っております。お気軽にお問合せください。